ホームページリニューアルにつきblogも過去記事を整理します。しかし決して忘れてはいけない学びのある記事があります。最も読まれた記事は、今も新しい学びがあります。もう一度読んでください
2024年も新学期がはじまりました。さあまた春4月スタートです。応援してください。
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「様々な支援のかたち」
ある中学校で。
支援教室に来た生徒、
明らかに元気がありません。
顔色もどことなく悪い。
何かあったのか尋ねてみると、
「嫌な事がたくさんありました。」と。
ここで、突っ込んで事情を尋ねるのをためらいました。
週1回の支援、大切な授業の補充の時間です。
毎回、社会や理科など授業で分からなかった部分を学習します。
せっかくの時間、勉強しなければ。
でも勉強なんて無理ではないかという程、暗い表情をしている。
数秒間、迷いました。
次の瞬間「もし言いたいなら聞くよ。」と口をつきました。
それから生徒はポツリポツリと話し始めました。
話している間、生徒の目はずっと潤っていました。
口からは言葉が途切れず出てきました。
きっと誰かに話を聞いて欲しかったのかもしれない、
話し終えた時のすっきりとした表情が印象的でした。
そしてその時間は、きちんとした日本語の時間でした。
自分の気持ちを日本語で話す。これはかなり難しいことです。
ネイティブだって、難しい。
私は外国語で自分の気持ちを伝えられるのだろうか…。
生徒が素晴らしく優秀だと気付いたのでした。
その後、教科の学習をして
授業後、生徒が教室を出ていくときに一言。
「先生、話を聞いてくれてありがとうございました。」
こんな風に言ってくれるなんて。
素直に嬉しかったです。
今日はいつもの支援と少し違ったけれど、
きっと必要な時間だったのだと思うことにしました。
少しでも子どもが立ち直る力になれたのならば、
こんな支援の形も(本当はダメなのだろうけど)
あっても良いと思いました。
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