日本語を勉強したい高校生たち

夢はいっぱいあるけど現実は厳しすぎて
1本の電話。中学は母国で卒業、でも日本で高校に入りたいから日本語を勉強したいという内容。
当方
月曜日から金曜日は公立小中学校での日本語支援をしているが、これは正式に市の事業に応募して毎年入札して行っており、自分達の裁量で支援する子は決められない。来るのが中3の間であったなら何とかなったが卒業してしまった翌年となると、これはもうお手上げ。
ここ数年、中学生はプレ教室もでき、支援が丁寧で手厚くなった。プレ教室は順調だと思う。入れたらの話だが。
遠距離で交通費が数千円になったり、下の子を見なければ習いとか、親が反対したりで皆が皆入れるわけではない。
小学生に至っては、ここまでというほどの支援内容になってきている。何層もの支援体制が出来上がっている。
お金の出どころ?の名前は違う場合もあるが、行政関係の助成を受けて未就学児支援、小学生への母語支援、放課後支援、週に数回であっても学習についていけない中学生達への学習や日本語支援も数か所で完備されている。
正直なところ外国人支援の内容が凄いなと思う昨今である。(関係者でありながら)
まずは
30年前、窃盗等で鑑別所や少年刑務所にまで送られる外国人の少年達を自分の地域から減らしたい。そのためには、まずは学校に通えるよう日本語支援で何とか・・などと言っていた時代とは雲泥の差である。いやいやここまでやっと来たともいえる。しかしだ しかし、高校に行きたいというたった一人の中卒生徒を受け入れる場所がない。
当方も現時点では時間も、お金も、人も、一人の為だけに費やすことができない。30年前とは違う。ボランティアは無償で、などと言ったら働いてくれるスタッフはいなくなる。学習者人数、大人子供で3桁以上抱えている弱小ボランティアNPOに何ができるのか、何をしなければならないのか考えている。つなぐことも大切。しかし探し回ったがどこにも紹介できなかった。と嘆いていたら、またもう一人同じような内容の電話が来た。続く