防災学習に興味がない?

  

 4月からスタートした学習者達を中心として、受付をした2回目には建物についての防災学習を実施します。
まだ日本語が全く話せない人でも「台風」「地震」「津波」という言葉はわかる人が多いです。いざという時、
どのルートで逃げるのか、どの階段を使うとどこに着くのか等、実際のルートを歩いてたどります。

現在教室は建物の4階で3つの部屋を使い、一番大きな教室は2クラスにし切って使用しています。
行政の建物をお借りしているのでそこで学ぶ学習者にいざという時、けがや間違いがないよう細心の注意を
払って事前準備をします。

しかしながら学習者はあまり興味がありません。日本語学習が実際に始まってどのクラスもそのレベルで理解
できる程度の防災教育も学習項目にいれています。

例えば、すくなくても3日分ぐらいの非常食は用意しておきましょうとの声掛けはなかなか届きません。
にこにこ笑いながら「先生大丈夫だよ」という人もいます。なぜ大丈夫なのか尋ねると、何とかなるという
答えが返ってくるときもあります。2~3日食べられなくても死なない、我慢できるという人もいます。そこで
はじめて、あなた達のその考えは地域の日本人にはとても困るという話しができます。しかし手に負えない程の
楽観主義というか駄目な場合は防災食品を配ってしまう年もありました。
大丈夫という割には台風や小さい規模の地震でも怯えます。